峪の中にて
ボサに隠れた入り口。
秘密の峪への入り口は、自分たちだけのもの。
一本の小さな沢を渡り、きつい斜面を上る。
次に現れる涸れ沢を下ると、目の前に突如姿を現すひとつの流れ。
一番最初に竿を振る場所は、必ず倒木が流れを塞いでいる。
その倒木の下には必ず岩魚がいる。
絶対にいる。
最初くらいは優雅に竿を振りたい。
ピンと張り詰めた緊張と同じように張り詰めたライン。
ゆったりとしたキャストから、張り出した枝の下へ毛鉤を入れる。
毛鉤が木の陰に入る前にラインを流れの向こうに預ける。
手前の早い流れをかわした毛鉤が漂う。
綻び始めた水面でゆっくりと。
そろそろドラグが・・・
もう少し流れろ・・・
毛鉤を上げるか・・・
その刹那
スローモーションのように出てくる岩魚。
生き物の感触が竿を通じて伝わってくる。
眩い緑の中で空を見上げる。
雪のように白い雲の切れ間から、光が峪の隅々まで降り注ぐ。
一匹の岩魚が何かを運んできた。
川で岩魚が釣りてえ。。。
秘密の峪への入り口は、自分たちだけのもの。
一本の小さな沢を渡り、きつい斜面を上る。
次に現れる涸れ沢を下ると、目の前に突如姿を現すひとつの流れ。
一番最初に竿を振る場所は、必ず倒木が流れを塞いでいる。
その倒木の下には必ず岩魚がいる。
絶対にいる。
最初くらいは優雅に竿を振りたい。
ピンと張り詰めた緊張と同じように張り詰めたライン。
ゆったりとしたキャストから、張り出した枝の下へ毛鉤を入れる。
毛鉤が木の陰に入る前にラインを流れの向こうに預ける。
手前の早い流れをかわした毛鉤が漂う。
綻び始めた水面でゆっくりと。
そろそろドラグが・・・
もう少し流れろ・・・
毛鉤を上げるか・・・
その刹那
スローモーションのように出てくる岩魚。
生き物の感触が竿を通じて伝わってくる。
眩い緑の中で空を見上げる。
雪のように白い雲の切れ間から、光が峪の隅々まで降り注ぐ。
一匹の岩魚が何かを運んできた。
川で岩魚が釣りてえ。。。
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| 妄想の釣り | 23:24 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑