毛鉤と川と我が家族

フライフィッシングや日々の出来事・家族・サッカーetc秋田県能代市から発信する雑記帳。

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峪の中にて

ボサに隠れた入り口。
秘密の峪への入り口は、自分たちだけのもの。

一本の小さな沢を渡り、きつい斜面を上る。
次に現れる涸れ沢を下ると、目の前に突如姿を現すひとつの流れ。

一番最初に竿を振る場所は、必ず倒木が流れを塞いでいる。
その倒木の下には必ず岩魚がいる。
絶対にいる。

最初くらいは優雅に竿を振りたい。
ピンと張り詰めた緊張と同じように張り詰めたライン。
ゆったりとしたキャストから、張り出した枝の下へ毛鉤を入れる。
毛鉤が木の陰に入る前にラインを流れの向こうに預ける。

手前の早い流れをかわした毛鉤が漂う。
綻び始めた水面でゆっくりと。

そろそろドラグが・・・
もう少し流れろ・・・
毛鉤を上げるか・・・

その刹那
スローモーションのように出てくる岩魚。

生き物の感触が竿を通じて伝わってくる。
眩い緑の中で空を見上げる。
雪のように白い雲の切れ間から、光が峪の隅々まで降り注ぐ。

一匹の岩魚が何かを運んできた。





川で岩魚が釣りてえ。。。
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| 妄想の釣り | 23:24 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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曇り時々雨

今にも降りだしそうな空模様なのだけれど今日は川へ行ってみようか。
いつもの橋を越えて山の稜線がクッキリと見えるあの場所まで行こう。

車を停めてドアを開け、春の空気を吸い込むと脳の隅々まで酸素が行き渡った気がする。
はやる気持ちを少しは落ち着かせる事が出来たかもしれない。

さてロッドを継ごう。
リールを装着しよう。
ベストの背中にランディングネットがぶら下がっている事を確認したら川原へ行こう。

なんだか分からないけれど小さな虫はいっぱい飛んでいるな。
対岸が一枚の岩で出来ているようなこのプールにライズを見つけた。

背中の黒点をハッキリ見てとれるヤマメがゆったりと右に左に揺れている。
ある時は大胆に、またある時はとても繊細に水面に姿を現している。

クリーム色をした#16のスタンダードなメイフライを結んだ。
なんとなくヤマメが銜えている虫が淡い色に見えたから。

どれ、ヤマメのいる所を目指そうか。
流れ込みからしばらく毛鉤を漂わせてみる。
ヤマメの定位している場所まで自然に流れてくれよ。


あと1m

あと50cm

あと10cm


シュバッ!


黄金色の背中と鮮やかな朱色を体側に纏った宝石。
こちらを睨みつけるような眼をしている。

ヤマメはやはり濡れていたいのかな。
曇り空からポツポツと雨が落ちてきた。


まだ春の冷たい雫。
手の甲に落ちる雫は複数の飛沫へと姿を変えて肌を滑る様に流れていった。





そろそろ川が恋しくなってきたので今夜は妄想の釣りです。

| 妄想の釣り | 22:25 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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妄想の谷

五月の森の香り、川の音、緑濃くなる季節にイワナの渓へ向かう。
林道脇には名も知らぬ花が咲き誘う。
誰もいないのは分かりきっているのに辺りを見回し、邪魔されないか気にしてみる。

今日は平日。きっと物好きな釣り人はいないだろう。
でなければ平日に休みをとった意味がない。

谷を抜ける風と岩の間を流れる水の音しか聞こえない。
鳥のさえずりも虫のざわめきもない谷で、ひとりだけの沈黙の時。

ゆったりしたふた筋の流れがつくるよどみに白い毛鉤を浮かべる。
岩陰からなのか底からなのか、どこからともなくイワナが現れ、そして毛鉤を銜えこんだ。
悠々と流れる水が鷹揚なイワナを育み、そして釣り人をも育む。

青い空からこぼれてきた様な爽やかな風が吹き抜けた。
匂い立つような緑と青と白の世界だった。

| 妄想の釣り | 22:01 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

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