毛鉤と川と我が家族

2006.07.26 Wed

モノクロの川

午前三時半、携帯電話のアラームが鳴る。
頭は重く首筋が痛む。
昨夜本を読みながらいつの間にか眠りについていた。
寝違えた様である。

自宅から車で三十分あればいつもの川に辿り着く。
途中自動販売機で買った缶コーヒーで喉を潤す。
空は暗く、しかし闇ではない。ほんの少し空が白んできている。
白と黒の世界で鳥の声と流れの音が朝を迎える準備を万端にしている。

朝と夜の間の不思議な空間に私はひとりで降り立った。
蝉の声が響き渡り季節が夏であることを思い知らされる。

３番ロッドに毛鉤を結び渓に足を入れる。いつもの川のいつもの流れは極端に水が不足していた。前回来た時は増水気味であったが、その半分しかない流れだ。朝を迎えたばかりの流れは自らの上に雲をのせている様に白い世界の中だった。

流れ込みに毛鉤を投じると白泡の切れ目から真っ直ぐ上に向かって銀色の体が飛び出た。実に夏らしく大胆に毛鉤をくわえ込んだそのヤマメは流れに乗って下流に走ろうとするが三番の竿で十分に耐えられる程の大きさである。

突然水面がざわめきだした。手にあたる水滴は瞬く間に多くなり川面は無数の輪に占拠されている。ひとりだけ楽しもうとする私に罰を与える様に打ち付ける大粒の雨。
河原に立ちしばしの間その光景を眺めていた。

暫くすると雨の勢いは弱まり少しずつ夏の朝の光が差し始めた。
対岸の木が覆いかぶさり陰になっているその下にさらに黒い影が見える。一尾二尾ではない。少なくとも七、八尾はいる。偏光グラスを忘れてしまった私の目にもそれだけ見えるのだから、渓の中にはもっと多くの魚達がいるに違いない。

水量の少ない流れが複雑な動きをせずに淡々と過ぎていく。
その真ん中にポトリと毛鉤を落とした。黒い影は一瞬動きを見せたが喰わない。一投目よりも上流の木の覆いかぶさる際から毛鉤を流す。
長い距離を流れた毛鉤に黒い影が寄ってくる。真下から体を天に突き出す様に黒い影が光の世界に姿を現した。これもまた夏らしい大胆な出方だ。小さい毛鉤には見向きもしなかったが大きな存在感のある毛鉤に誘われる様にイワナはがっちりとそれをくわえていた。
大きくはないがこれくらいの岩魚が沢山いた。沢山。
やはりこの川に来て良かった。
既に七時になろうとしていた。もう帰らねばならない。
また来よう、この川へ。

今回は真面目に（？）釣行記らしく書いてみました。。。
いかがでしょう？
いやーイワナがいっぱい居ましたよ。決して大きくはないけれど沢山。
減水のせいで魚がはっきりと見えるんです。定位しているものは少なくほとんどがせわしなく上に行ったり下に行ったりでした。
写真も撮ったのですが実際に目にしているのとは違いがあって・・・。

今度はきょんさんおすすめの虫除けが到着してから源流釣行に行きたいと思います。。。

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2006.07.23 Sun

釣りに行けない日々

なんやかんやで釣りに行けず。
こんな時皆さんどうやってこの欲求を発散するのでしょう。

2006.07.22 Sat

39.7。。。

昨晩のうちに釣り場に着いて
今朝には爆釣のはずが・・・
予定とはあくまで予定なもんです。。。

2006.07.19 Wed

テレビでも見よぉ

全国各地で大雨の被害が甚大である。
ここにいると曇り空は多いと感じるが、さほど雨が降っている感じがしない。ポツポツといった程度でザーザー土砂降りの感はあまりない。
今にも降り出しそうな空ではあるけれど・・・。

2006.07.17 Mon

久しぶりの・・・

久しぶりの釣行。
って一週間ぶりか。。。
やばいやばい、相当感覚が麻痺してきた。
たとえ毎日行っても多分飽きないだろうなぁ・・・

2006.07.17 Mon

二日連続デイキャンプ。。。

昨日に引き続き今日も・・・。
子供達も奥様も外遊びしたい、したいと言うもので。
今日は雨も降らなさそうだし、まっいいか！よし行こう！！

2006.07.16 Sun

おたふく　のち　雨・・・デイキャンプ

三連休はどこにも行けないと思っていたが
次女の「おたふく」が順調に回復し
「お外に遊びに行きたーーーい」とくれば行かない理由は無い。

2006.07.14 Fri

フィッシャーマンとアングラー

明日から三連休。
素晴らしき釣り旅を満喫される人も多いのだろう。
うらやましい。。。

この三連休、当初の予定では家族でキャンプだったのだが
あいにく「おたふく」が我が家を襲い・・・熱はかなり下がったけど。
三日あれば最後の日のイブニングだけでも「行って来い」コールがあるかもと期待していたが、さすがに無理である。釣り旅されてる方には「良い旅を！」の一言。

何となく今年は熊出没が多いらしいのでこんな写真。。。

さてさて釣りに行けない時はどうしたものか・・・
釣りの本を読む。よけい行きたくなるって！
想像は膨らみ尺ものをゲット、爆釣してニヤニヤ。
はぁ・・・空しい。
しかし随分前の釣り雑誌を見るとなかなか面白い。
90年代後半のがあった。
おそらくこの時期にフライフィッシングをはじめたのだろう。
途中ブランクはあるものの結構なフライ歴になるなぁ。腕の割には。。。
さっぱり上達していない。

ふと見つけた記事がフィッシャーマン（fisherman）とアングラー（angler）の違い。
常日頃ボーッと過ごしているもので気にした事もなかったのだが、前者はいわゆる職業漁師で後者は釣師であるというもの。辞書で調べたらfishermanにも釣師の意味はあるようだが、曖昧な違いなのだろうか・・・。

フライをされている人は「フライアングラー」とはあまり言わないと思う。
おそらく「フライフィッシャー」とか「フライマン」と言うのが一般的ではないだろうか。
とするとフライフィッシングとは「漁師」の仕事か。
いや、逆に限りなく趣味志向の釣りではないだろうか。あまり深く考えた事がなかったので少し考えさせられた。

ただ思うのはフライフィッシングは「漁師」と言うより「猟師」ではないのかという事。
漢字で表すとそんな気がするんですよね。

釣りに行けない連休、釣りの本だけじゃなくもっと読書してみよう。

2006.07.12 Wed

おたふく

下の子が「おたふく」になっちゃった。

それでなくても、おたふく顔なのにぽっこり・・・。
高熱出るしかわいそう。。。
残念ながら週末予定していたキャンプはお預けですね。

暑いのでプールや水場で感染が広がるのでしょうか。
みなさんもお気を付けて。

2006.07.09 Sun

日曜日・人・そして夏

結局今日も行ってきました。
宮氏も一緒にいかがかと電話したら
「今、Ｆ川に向かってる」
だって・・・同じような事考えてんだなぁ。
Ｆ川の釣果はどうだったのだろう？？？

2006.07.09 Sun

子供達のために。

ノンタン（確か）七夕である。
下の子の幼稚園で製作していた、木と竹と紙で作る灯籠である。
後日これを引っ張って街を練り歩く。

2006.07.07 Fri

出張帰り、、、本日もまた・・・

今日は大館へ出張だった。と言っても研修なので大した事はないんだけど。
頭の中は研修よりも川が気になって仕方が無い。
大館まで来たからには帰りは・・・あの川か、はたまたこの川か、釣り地図ながめて悩んでしまった。ただ、前日にかなりの雨があったのでどこも状況は厳しいかもしれない。

せっかくだから新規開拓したい気持ちもあった。
とりあえず早口川に行って見た。「ダム放水中」だって。
大増水＆濁り・・・ダムよりも上に行って粘ってる時間もない。

結局いつものＴ川に向かい、今日はＯ橋から入ることにした。
準備をしていると地元の農家の人が声をかけてくれた。

「この川いいか？いっつも来てるなぁ」
バレバレである。
「いやぁいろいろ行ってみたけどココが一番だぁ。魚は小さくてもいっぱい釣れるもの。」
「そうかそうか。俺もヤマメ食いたくなれば家の前で釣ってるもの（うらやましい！）。いっぱい宣伝してくれ。漁協は赤字だからよ。」
「えーっあんまり人が入ると俺が釣れなくなってしまうー（笑い）」

他愛も無い会話です。
正確にはバリバリの能代弁なので活字にするのが困難ですが。。。
里川を釣り歩いてるとこんなのも結構楽しみだったりするんですよね。

ちなみに話をしていたトコの少し上流に堰堤があるのだが、
サクラマスが遡上していたらしい。
堰堤を越えられなくて苦労していたって。
この川はヤマメの魚影も濃いし、超有名河川米代川の支流のひとつなので珍しくも無いが、「春から上がってるぞ」って。
ここまで上ってきたサクラマスを釣る気もないし腕も無いが
その魚影の濃さに感心しきり。
漁協や関係者の努力に心から拍手を送りたい。
そういえば前に阿仁の打当川で釣ったタグ付きヤマメだが、サクラマスの稚魚として放流されていたものだった。最近になってようやく分かりました。

肝心の本日の釣果はと言うと・・・
小さなヤマメが数尾。しっかり遊んでもらいました。
が、大きさに満足できず、写真もなしです。
随分上流のほうに行ったが増水と濁りでかなり厳しかった（泣）
途中、釣り仲間の山氏も登場したものの悪条件では思った釣りは期待できず・・・。
せめてもう少し水が引いて濁りが無くなれば・・・このまま降らなければ明日の夕方がいいかも。。。
用事があるので行けないけど。

なんだかんだで今日もボウズのがれのＴ川でした。。。
しかし今年はハイペースで釣りにいってるなぁ。
そろそろ家族と一緒に過ごさないとね。反省。

| 06釣行記 | 23:19 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.07.05 Wed

釣りバカサラリーマンになっちゃった。。。

「私も美容室行きたいんだけど我慢できる。
でもあなたは釣りに行けないとストレスたまっちゃうから
平日なら行ってもいいよ。
昔みたいに仕事が忙しい時なんてどうせ帰り遅かったんだから。」
やさしいやさしい奥様の言葉に感極まってしまいますぅ。。。
てな訳で
今日も仕事を早く片付けて（？）イブニングに行ってしまった。
昨年より明らかにハイペースな釣行。相当バカになってきた。。。

2006.07.02 Sun

リベンジ釣行

前回の平日釣行は散々な結果だった。
なんとかして雪辱の機会を作りださねばならない。
土曜日は朝から激しい雨。どのみち家族と買い物なので行けないけど。
日曜日は奥様が研修のため子守曜日。。。
奥様は10時から。「朝なら行っていいよ」
神様ありがとう！いや、奥様ありがとう！

谷氏も朝ならとの事で二人で向かう事に。
場所はいつもいつも通いなれたＴ川。
時間的にも気分的にも他の川に行く気にはなれなかった。
前日の雨の影響で下流部は濁りが入っている。水量も多い。
しばらくまとまった雨がなかったので水量は増えた方がいい。

下のヤマメは瀬から出た。夏っぽいな。

いつものＯ橋の下はやはり魚の反応がある。
この川ではボはありえない。何らかの反応が必ずある。
どこか別の川に行ってもやっぱりこの川が一番だと思う。
未来永劫大事にしなければならない貴重な川だ。
最初はチビ・・・いやキーホルダーみたいなヤマメが釣れた。
と言うより釣れてくる。おそらく稚魚放流されたものなのだろうがフライを流すたびに遊んでくる。かわいらしいヤツ達だ。
もう少し大きくなってからおいで！
堰堤に行こうとすると餌釣りの先行者あり。
移動する事にした。

入るといつもライズしている好ポイントに向かう。
しかし今日はライズはない。水量は平水時よりも少し多いくらい。
まずは谷氏に狙ってもらうが反応なし。
上をやってみるが反応ないので、下に向かい底が岩盤になっている流れ込みを流す。
黒い魚影がフライを追った。
が、10数センチのところで反転する。
こういうの喰わしたくなる！俄然やる気充満。
オレンジボディのメイフライを結び直し
流す事数度。
流れ込みの手前側でフライが姿を消す。
ロッドを持つ手に心地よい重みが加わる。なかなかいいサイズだ。
ネットに入れてみるとイワナ。26センチ。
口の大きなヤツだ。ガッポリとフライを飲み込んでる。
谷氏にも同じ場所を勧める。まだ出そうな感じだ。
木が覆いかぶさり下にはいい岩がある。魚は溜まっていそうだ。
他の人のフライを久しぶりに眺めていたら、魚が一度反転しながらも吸い込んだ。
エキサイティングだ。綺麗なヤマメ。夏山女って感じ。

「やはりこの川はいいな」
ほんの数時間だが格別の時だ。
この次はもっと上流に行ってみよう。