毛鉤と川と我が家族

2006.08.30 Wed

秋の渓で釣るために

もうすぐ九月になります。
秋田県は９月２１日から禁漁になるので残りの週末は三度。

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2006.08.27 Sun

８月２７日　連投・・・

日中の用事が早めに済み、尚且つ子供達は友達と遊び
奥様はそのお母さんと話し込んでいたので
「どうぞごゆっくり」
と声を掛けいつもの川へと向かった。

暗くなるのも早くなったので時間はあまりない。
一目散に上流部の入渓点へ車を走らせる。
車を止めるとアブが寄ってくる。
トンボの居ない時間帯はまだまだ活性が高いようで・・・。

まとまった雨が降らないためかなり減水している。
普段なら見えないような石が頭を出している。
準備をし河原に立つと偏光グラス越しにヤマメの姿が確認できた。
アントを結び投げる。
ピシャッ！
・・・
毛鉤はまだ水面を流れている。
見切っているのだろうか。
ティペットは７Ｘをかなり足してある。
この時期でこの渇水、条件が悪い時はこんなものか。
数投ためしてみたが反応はするがフッキングには至らない。
いつものとおり下ってみると砂地にクッキリと足跡がある。
どうやら先行者あり。
どのみちこの水量ではポイントも限られているし移動しよう。

いつもの橋の下、時間的にここで最後だ。
土地の人がミョウガを川の水で洗っている。
のどかな光景。この川と一緒に春夏秋冬過ごしているのだ。

アントを流すといきなり水面下で動く影。
毛鉤が消えた。
手に伝わる感触は鈍い。
ウグイだ。
少し下でライズしているが、おそらくあれもウグイだろう。
ためしに毛鉤を流すと出てきたのは
やはりウグイだった。

上に向かう。
護岸の突き出た部分に流れ込みがあり50ｃｍ四方程度のタルミを作っている。
そのポイントに毛鉤を流すが手前の早い流れに引かれすぐに流されてしまう。
少し上流側に立ち位置を変え、腕を高く上げ長く自然に流れるようにする。
毛鉤が着水しゆっくりと流れた。
そして真下から大振りな魚体が毛鉤をくわえ込んだ。
グングンと手元に伝わる引きは強い。
ついにきた。
下流に走ろうと足元に近い強い流れの方にのってきた。
ほんの一瞬ラインがたるみ次の瞬間フッとテンションがなくなった。
またしてもと言うべきか・・・
痛恨のバラシ。
逃がした魚は大きいと言うが今のは実際大きかった。
太った魚体がハッキリ確認できたのだから。
悔しがっても後の祭り。

一息入れてから同じ場所を攻めてみた。
今度出てきたのは20ｃｍに満たないヤマメだった。
あの攻防の後だけに満足感はない。

まだ腫れが引いていないのにテーピングなしで来たからか、それとも昨日の釣行の影響か左足首が痛い。
次に納得いく釣りが出来るのはいつになるのだろう。
残り僅かなシーズンを大切にしなければならない。

今日はデジカメ忘れたので写真はなしです。
ご覧のとおりの有様でした。
とにかく「厳しい」の一言です。

| 06釣行記 | 23:21 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.26 Sat

８月２６日　復活の川

午前三時半
まだ満天の星空の中、Ｆ川へと向かう。

足に怪我を負ってから早二週間以上が経過し、症状が快方へ向かっているので
そろそろ虫が騒ぎ出した。
そして何故か負傷したＦ川に行く事になった。
同行する宮氏が先日良い釣りをした沢に入るつもりだ。
いやがうえにも期待は高まるのだが、このところ雨が少なく渇水気味なのが気に掛かる。

同行したルアーマンは下から、我らフライマンは上から攻めることにする。
しかし入渓地点には練馬ナンバーの車が既に入っていた。
幸先悪いスタートだ。仕方なくさらに上に向かう。
車から降りると肌寒い。朝晩は気温がぐっと下がるようになった。
熱帯夜が何日続いたとかニュースでやってたが、秋の足音はすぐそこまで来ているのだ。
渓魚達と戯れる事が出来るのも残すところあと僅かである。

いつの間にか星空は消え薄く明かりが射してくる。
一歩一歩確かめるように川に降り立ち流れの中に毛鉤を投じる。
いかにもイワナが好みそうなタルミのある流れからは何の反応も無い。
数段釣り上がるが同じことの繰り返し。
先行者が居るのか、先ほどの練馬ナンバーのお人だろうか。
そんな中、宮氏にイワナがヒットしたので、とりあえず魚が居るのが確認できた。
その後も丹念に毛鉤を流していくが、ことごとくハズレである。
渇水でコンディション悪、活性は低いのだから受け入れるしかない現実だ。

テーピングを巻いた左足は今のところ悲鳴も上げず耐えている。
高い堰堤を越えさらに数段流れを叩いていくとようやくアタリがあったが痛恨のバラシである。
どうもイワナ達は相当神経質になっている。
ロングリーダーで長い時間ナチュラルに流さないと出てくれない。
ドラグのかかった毛鉤は全く意味を成さない。

岩の陰から二つの流れが交わりよれるポイントに毛鉤を流し
ようやく小さなイワナがヒットしてくれた。
久しぶりの魚の感触を楽しんだ。

気が付くとかなり日が昇り、首筋に熱さを感じるまでになった。
ここに来る前はのんびりゆっくりと釣りを楽しもうと思ったが
目の前に清冽な流れを見るとのんびりもしてられない。

水色のキャンバスには白い雲一つ無く深い緑の森が絶妙のコントラストを描き出している。

さすがに川から林道まで上がるのはきつかったが入渓点まで戻る。
林道を通る車が何台か確認できたのでこれ以上上流に向かっても無駄だろう。
帰りがてら下流部の本流域でやってみたが小さなヤマメが反応しただけだった。

太陽は高い位置から私を照らしつけ私のコピーが川面に映る。
もう釣りの出来る日は何日もないかもしれない。
河原には纏わり着いていたアブではなく、トンボが大編隊を組んでいる。
田んぼは色が変わりはじめ収穫の季節は近い。

そして渓流のフライフィッシングの季節は終わりが近付いている。

久しぶりに行ってきましたがシビアでしたね・・・。
やはり今年はＦ川水系は相性が悪いのでしょうか。

着々と秋はやってきてますね。。。

栗が落ちてました。。。

| 06釣行記 | 18:23 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.24 Thu

復帰します、きっと。

受傷してからはや二週間が過ぎました。

いまだ痛みがあり腫れも少し残っている状態です。
ただ歩行には何の支障も無く足場の悪くない所なら
テーピングすればなんとかなるかなって感じになりました。

そこで今週末に復帰する予定です。
無理はしない程度に
西洋毛鉤の世界を楽しみたいと考えています。

釣果は気にせず純粋に「楽しむ」事ができればいい
そんな風にのんびりと週末を待つことにします。

2006.08.21 Mon

８月１９日?２０日キャンプ

夏休みも終わりに近いこの時期
家族みんなでキャンプに出掛けた。
行き先未定・・・
とりあえず行ってみよう！キャンプです。

能代から南下するか北上するか。
家族で協議の結果、青森側へ海岸線を北上することに決定。
食料品など買い物をして国道101号線を北上した。
お盆も過ぎたので意外と道路もスイスイ。
秋田と青森の県境付近から青森県をのぞむと
こんな感じで海岸線が見えます。

ちなみにこの辺はイカが盛んですので
こんな感じで干しているイカを見ることができます。

さてあてもなく海岸線を走りながら家族会議。
子供達は大間越キャンプ場でなきゃ寝れないって言います。
さてどうしたことか。
デイキャンプで今期二度も行ってるのに。。。
じゃあとりあえず寄ってみよう。
本日の混み様はいかがなものか、聞いてみると空いてるらしい。
それではもう少し北上してみていいトコ無かったら戻ろう。

途中、八森山公園なる所の遊具で遊び
簡単に昼食をとった。
その後、同じ青森県深浦町の岡崎海岸に向かった。
ウォータースライダーがあるらしい。
しかも岡崎キャンプ場ってのもある。

ところがココ
残念ながらとても汚かった。
海の水はなんともないのだが海岸が・・・。
投げ捨てられたゴミがあちこちにあり
バーベキューしてる人たちも平気でゴミを捨てていた。

行き着く先はそれぞれのモラルの問題かもしれないが
ここまで汚いと行政等も手を打てないものかなぁ。。。
同じ町内でも旧岩崎村側の方が
様々な観光地などがあるが綺麗な印象を持った。
一箇所ダメだから全部ダメというわけではないけれど。。。

結局南下して旧岩崎村方面に向かった。
確かガンガラ穴なる岩場だったと思うのだが
そこ近辺で泳ぐことに。
子供達は大張り切り！
浮き輪セットしドッボン！

気持ちいいーーー
小さな魚やヤドカリを見つけてはキャーキャー騒ぐ子供達。
しっかり夏休みって感じで遊んじゃいました。。。

ところが・・・お盆過ぎると出現するヤツが！
子供達と三人で遊んでいると左腕にジクリと痛みが。
すぐに下の子が「いたーい！」
さらにまた上の子も「いったーーい！」
・・・
そう、この時期にいるヤツ

ク・ラ・ゲ！！！

仲良く三人一緒にやられてしまいました。。。
海から上がって見ると見事にみんな赤くなってます。
何気に潜って水の中の海草の上を見てみると
いました、いました。
網ですくって見てみるとせいぜい４?５cmってトコでしょうか。
こんな小さなヤツが随分痛い目に合わせてくれるもんだ。

そろそろ海から上がってキャンプ場に向かう。
結局今期三度目の大間越キャンプ場でテント・タープをセッティングしてバーベキューの準備。
肉、野菜、キノコ、トウモロコシ、焼きソバ・・・
次々にたいらげて日本海に沈む夕日を見るのも忘れてました。
夜になると灯りに集まる虫を探しに行きましたが
カブトやクワガタはいませんでしたねぇ。
私の大嫌いなデカい蛾はいましたが・・・。

さてさて夜の楽しみは良く冷えたビール。
いやいや貧乏人は発泡酒で十分！
でも・・たまにはビールでもよかったかなぁ。。。
なんて。
でもランタンの灯りの下いただくと最高ですね。

さてさて最近の猛暑の中、寝苦しい夜でしたが
さらにうるさい蝉がいまして・・・
夜中の一時頃でしたか、うちの奥様ブチ切れて
アースジェット片手に灯りの近くに向かいます。

しばらくすると蝉の音が消えました・・・
恐ろしや。。。
「かわいそうなことしたなぁ残り少ない一生だったのにねぇ」
などと申しておりましたが。。。

翌日も海で遊んで久しぶりにルアーロッド片手に泳ぎました。
小さなスプーンに小魚達が寄ってきますが
ハリが大き過ぎて掛かりません。
でも潜って見るのもおもしろいもんです。
子供達はカニを捕まえて遊んでました。

岩場を歩くのはまだまだキツいですが
いいリハビリになったかも。
今週末はテーピング巻いて
いよいよ川に出撃しようかな。
と、ひとり考えています。。。

2006.08.18 Fri

ついに降ってきました

最近、全くまとまった雨が無かった秋田県。
ついに今日は雨模様です。
釣りだけでなく農作物等にも
恵みの雨となりますでしょうか・・・。

2006.08.16 Wed

いい天気ですね。

青い空

白い雲

どうしてわたしは

仕事なの

| 戯言 | 12:00 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.12 Sat

今年を元年に

足を怪我してから四日程経過
まだ痛みも腫れもひかないが、おかげで釣りに行きたい病は小康状態といったところでしょうか。
こんな時だから色々考えてみました。

お盆休みの人が多いのでしょうね。
私はあくまでカレンダーのとおりなので只の土日であります。
息急き切って川に向かうのが通常の週末だが、たまにはゆっくりするのもいいもの。

家族で楽しむフライフィッシングを志し数年が過ぎました。
小さな子供や女性を連れて渓流釣りとなると様々な制約が付き物でして
例えばトイレであったり危険の少ない釣り場を探したり・・・
そんな感じで去年までは過ごしてきました。

どういうわけか今年は家族と一緒に釣りには行ってないのです。
正確には私が一人で勝手にアチコチ行ってるだけで
決して家族が行きたくない訳ではありません。
「お父さん釣りに連れて行って」と言われますし
たまたま都合がつかない時もあったりで行けないままでした。
ここで今更ながら反省する次第です。。。

さてさて今年の釣行記を見てみると四月から数えて二十回以上川に行っている事になります。
四月と言っても末しか行ってないので実質五月から八月上旬までです。
週に一回以上のハイペースでした。
朝から晩まで一日中行った日が多分二日で、早朝だけだったり仕事が終わった後とか行ってるのがほとんどなので時間的には大した事はありませんがね。

その原因を紐解いてみると

1.周りに一緒に行く人が増えた。
2.あらゆるメディアに触発されている。
3.仕事の鬱憤をはらしたい。
4.ブログをはじめた。

こんな感じでしょうか。

1.は一緒に行く人がいると様々な情報が入りますし自分自身勉強にもなります。
昨年までのほとんど単独釣行より増えるのは必然かな。

2.はネットやテレビや本など目に入る媒体によってウズウズしてしまうのです。
でかいイワナが釣れてるのを目にしたら黙ってられません。
これも昨年より積極的に見るようになったためでしょうか。

3.はまんまですね。最近仕事がつまらないので。

4.ですが。
コレが一番大きいかも、です。
このブログに何かしら釣りのことを記そうと思うと魚に逢いたくなるんですね。
そしてそれに対する皆さんのコメントがとても楽しみだったり・・・。
人に見ていただいて何かを感じてもらって、そんな事がとてもうれしくて。
お互いにブログに対するモチベーションであり
フライフィッシングに対するモチベーションであり、
これからも続けていきたいと思う今日この頃。
なので今年が本当のフライフィッシング元年の様な気がしています。

でもまずは怪我を治して家族を連れて遊びに行って・・・
釣りはまだまだ先のことかな！？

2006.08.08 Tue

８月８日　涙の川・・・

釣り三昧の一週間の第二日目。
昨日に続き川へ向かった。
最初に断っておきますがここから先は正確には「釣行記」ではないかもしれません。

今日は能代東ＩＣが開通してから初めてのってみた。
無料開放しているので、夕方に渋滞する地点を避けてＦ川へと向かう事ができる。

ただ最近は日が暮れるのも早くなったし出来るだけ近場にしないと釣りをする時間そのものがなくなってしまう。今日は少しばかり早めに仕事を切り上げた。

暗くなる前に沢のイワナを狙おうと川沿いの森を歩く。
先日宮氏が大きな魚をかけた場所に出た。
ここからはじめよう。
藪を掻き分けて川原に下りようとする。

と次の瞬間
足元の石がグラリ。
落ちる！

左足から着地。
グギッ・・・・
やばい。

ロッドを片手に立ち上がると左足の踏ん張りが利かない。
グラグラし痛みが走る。
釣りどころではない。
はずなのだが、どのみち少し上流に向かわなければ上に出れない。

毛鉤を投げながら遡行する。
痛みのせいで集中できない。
仕方なく適当な所から上がるが渓流どころか森の中を歩くのさえ困難になってきた。
我ながら情けない・・・・。
車までやっとのことで戻ると下に見える本流では盛んにライズが・・・。

輝きの一週間のはずが悪夢のように二日目で終了となりそうだ。

痛い。痛い。。痛い。。。
情けなくもこの有様です。
やはり沢などに入る時はストッキングウェーダーにウェーディングシューズでしょうか・・。
ブーツフットは里川なら問題ないでしょうが・・・。

左足が腫れているのが分かりますかね？
ウェーダー脱ぐのもやっとでした。

ボコリとなった足では明日以降の釣行は難しく・・・。
どうも今年はＦ川との相性が悪いようです。

明日になって様子を見て病院に行くか決めようと思います。
とりあえず今日は湿布して寝ます。。。
泣、泣、、泣、、、涙・涙・・涙・・・(ToT)

| 06釣行記 | 21:57 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.07 Mon

８月７日　いつもの川のイブニング

昨日はこの地方の祭りがあり十数年ぶりに参加した。
本来なら今日も出なければならないのだが、日中からとなるとどうしても仕事は休めない。仕事が早く終わっても途中からしか間に合わないので今日は勘弁してもらった。
一日やっただけでも太鼓を叩き続けた腕は上がらなくなっている。
これは竿でも振ってリハビリをしなければならない。

などと理由を付けても、ただ川に行きたいだけなのである。
先日のＦ川でリベンジすべきか・・・
一度家に帰ってからなので時間的ロスもある。
今日はいつもの川にしよう。

到着すると午後６時半をまわっている。
この時期なのでせいぜい七時半には真っ暗になる。
釣りの出来る時間は一時間もないだろう。それでも私は川原に立っている。我ながらよくやると思うのだが、この西洋式毛鉤釣りの魅力とは恐ろしいものだ。

散発ながらライズが確認できる。何を捕食しているかは全く分からないがパイロットフライとして12番のエルクヘアカディスを結び開始する。
数投目でフライに出るがカカリが浅かったのかバレてしまった。
先日からのバラシの連続・・・フッキングが悪いのはフライに問題があるのか、それともアワセか、はたまたその両方か・・・いずれにしろフライフィッシングにおける私の技術不足に他ならない。

ただそんな私でも必ず遊んでもらえるのがこの川だ。
小さいながらも出てくれれば楽しい。

そのうちに辺りは暗くなり始め、そしてこの時期のこの時間は瞬く間に真っ暗になってしまう。
まだほんの少しの明かりが灯っている時間帯に激しいライズが起こった。小さな流れのアチコチでバシュとおおきなライズ。
その流れに毛鉤を流すが、流れているそのスグ脇でライズが起き続ける。しかしすぐ側を流れる私の毛鉤は姿を消す事が無い。
手元でライトを点け毛鉤を交換するがマッチしていないのか全く出てくれない。少し休まなければいけないだろうか・・・幾日も雨がない渇水状態ではキビしいのは分かりきっているのだが。

完全に日は暮れて月夜にかわってしまった。
それでもまた私は川に向かうのだろう・・・

本日より私の家族は嫁の姉夫婦が住む杜の都仙台へ。
以前住んでいた土地でもあるし、仙台七夕も楽しんだ模様。
そして私は一週間の一人暮らし。。。
毎夕川に向かおうと思っています。ただ時間があればですがね。
やはりせめて五時くらいには現地に着いていたいですが・・・少しサボらないと難しく・・・どうするべきか。
明日も行ったらレポします！

| 06釣行記 | 21:54 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.05 Sat

８月５日　一年ぶりの川

午前三時半出発。
まだ夜の暗さの道を一年ぶりのＦ川に向かう。

六月以来の宮氏と同行する。
車中の会話はどこそこの川はどうだったなどといった内容で、今日これからの釣りに期待が高まる。意気揚々と向かい着いた場所は堰堤の下。
道路の上から確認できるだけでもポイントはかなりある。

川に降り立つと、まだ朝を迎えたばかりの静けさと太陽の恵みを待つ騒がしさが同居している。川面は白く毛鉤が見づらい。
宮氏は２番ロッドを巧みに操り綺麗なループを創っている。

肝心の魚は反応してくれるがかなりシブい。
鋭角的な出方をする魚たちだがフックオンまで至らない。
二人とも何故かしらアタリがあるが合わせきれないでいる。
なんとか小さなヤマメには遊んでもらえるがサイズ的に満足いく型は出ない。

大場所が続く流れも反応するが釣れないでいる。時間ばかりが過ぎ去っていく様な焦りを感じてくる。底の方に大きな影が確認できるので沈めれば可能性はありそうだが出来る限りドライで楽しみたい。チャンスとしてはイブニングの暗がりしかないだろう。

左岸に流れ込む沢に入ることにする。
ここから上はおそらくイワナの棲家になるだろう。
覆いかぶさる木々がキャストを困難にする。
最初の流れ込みでヤマメが釣れた。交互につ釣り上っていく。

宮氏の番。
左の流れ込みから右の岩に向かって流れがあり、その上を毛鉤が流れ
不意に姿を消した。
ロッドが弧を描き水面を割って大ぶりな魚体が目に入る。
次の瞬間飛沫を残して今度は魚が姿を消した。
痛恨のバラシ。

今日のこの沢は同じシーンの繰り返しだった。
反応しても魚は糸の先には付いていない。
どういう訳か今日の私達二人には運が付いていない。

こんな日もあるのは分かっている。
分かってはいるのだが頭のどこかでは理解不能だ。
次の機会に期待するしかないだろう。イブニングで。

今日はとにかくシブかった。
魚の数は相当なものだし、良型も多かったのに・・・。
リベンジ釣行に行かねば！

| 06釣行記 | 16:33 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.03 Thu

夏の川・・・太陽の川

秋田県もついに梅雨明けした。
短い夏の到来である。
照りつける陽の光は強く川面を橙色に染めている。

河原の緑は一層濃くなり木々は川にいくつもの橋を架ける。
その下には橙色の流れと影になった濃緑色の流れが複雑に交じり合っている。
かなりの上流部まで行くつもりでいたが、車を止めやすい場所で準備をしながら川を覗くといくつもの魚影が確認できた。コンクリートの橋を渡り下を見るとここにも魚がいる。
ここでやってみよう。

雨がないここ数日の影響で川の水はかなりの減水状態だ。
入渓出来る場所まで護岸の上を歩くが対岸の葦際に魚が見える。
大きくはないが数匹の影が確認できた。

試しに流してみるか。
しかし護岸の上からなので対岸の葦際をタイトに毛鉤を流すのが難しい。手前側に流芯があるのでスラックを入れなければフライにドラグがかかってしまう。
仕方がないので流芯の中心を流してしまう。
銀色の魚体が襲いかかり一拍おいてロッドを持つ手に生き物の感触が伝わってくる。見えていた影達よりも大きな銀白色が川の中を動く。
護岸の上からの取り込みになる事をすっかり忘れていた。
今日おろしたての竿の弾力を利用し一気に抜き上げる。
この竿の入魂式が無事に終わった。幸先がいい。

手にしたのは24、5ｃｍ程の綺麗なヤマメだった。
夏の魚らしく体高がありヒレがピンとしたでっぷり体型だ。

入渓点からは釣り上がる。
流芯、瀬脇、木の下・・・魚の気配が濃厚な場所からは次々に反応がある。特に陰になっているポイントからは良型が出た。クモの巣が張っているので先行者もないのだろう。
入渓してから時間をかけて上がる事になった。せいぜい百メートル程だろうか、ショートロッドで沢山のヤマメに遊んでもらった。

夏の日中でも十分釣りになる。
今日もまた、いつもの川の世話になってしまった。

今日、行って来ました。
日中だけの限られた時間でしたが楽しんできました。
ピーコックの輝きに魅了されたヤマメ達の反応はすこぶる良く、魚影も沢山確認できました。

そうそう、きょんさんお勧めの虫除けですがとっても良かったです。
アブやハチがブーンと来てもすぐに退散していきました。
遡行中は全く虫を気にする事もなく釣り上がれました。
なぜかイワナなしでヤマメのみでした。

すっかり梅雨も明け真夏に突入した秋田の渓。
夏の日差しを浴びて、残された二ヶ月を楽しもう。

| 06釣行記 | 16:45 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

2006.08.01 Tue

七月末・・・その二

忙しい夏ですが東北の人間にとっては短い夏でもあります。
存分に楽しむべく・・・
なかなか釣りには行けないけれど。

2006.08.01 Tue

七月末・・・その一

七月末は疲れた。。。
いろいろ行事がありまして釣りにも行けず。
そんな月末を振り返りつつ・・・

七月二十六日
能代の夏祭りのひとつ「丁山」。
私の父が出るものだから子供達も「見たい！見たい！」の大騒ぎ。
なんだかんだ言ってもオヤツ貰えるのが一番の楽しみなのだ。
この「丁山」結構大きいうえに車輪が木なので曲がる時なんか
「ギィーッッッ」と独特の音が鳴る。

子供達はこの音が聞こえると、とても怖がりつつ表情は興味津々。
結局この日は遅くまで実家に居ることになってしまった。

七月二十九日
母親の実家が「いつもの川」への途中。
念の為、車にタックル積んで向かったが・・・。
この日は畑でジャガイモ掘りをする事に。
せっかくの夏休みだから、思い出に残るようにいろいろ体験させてやりたい。
夏の記憶っていつまでも残る気がするから。

ジャガイモ掘って・・・後ろにはトウモロコシがまだ小さくなってる。
スイカ・キュウリ・ナス。
この他にもアスパラ、枝豆、トマトなどなど。
両親が土地を借りてやってるのだが、よくもまあこんなにいっぱい出来るもんだ。
私は自慢じゃないがサボテンさえも枯らした男。感心しきりですよ。
畑には様々な生物が潜んでいましたね。
カエル・トンボ・毛虫・バッタ・・・最も歓声を浴びたのはミミズ。
この辺では「たまぐら」なんて呼んでいる。いわゆるドバミミズ。
こんな大きなミミズは住宅地にはなかなかいませんもんね。
歓声と言うよりは「悲鳴」だったのカナ。。。

行ってから気が付いたが、この日は地区の夕涼み会なそうな。
当然のように子供達は大ハリキリ。
こ、こ、この展開は・・・。
「お父さんは川に行ってきたら」か！？
・・・
「買い物行ってくるから」
ママとババは行ってしまった。。。
あきらめも肝心だ！
せっかくだから夏祭りを楽しむべく・・・生ビール、焼き鳥、焼きソバ、焼きトウモロコシ・・・うまい！しかも安い！
たまにはいいもんだ。

そうそう、渓流釣りをする人は経験があると思うのだが
ちょっとした小さな流れさえも目を凝らして見てしまう自分がいませんかね？
この会場の脇に幅１ｍ深さ50ｃｍ程度の水路・・・側溝みたいなものかな、、、あったんですよ。
ついつい見てしまいました。
そしたらね、ちゃんと魚が居るじゃないですか！ウグイかなぁ。
とにかくそんな所で魚を発見できた事が無性にうれしかったなぁ。
私も子供に戻ったみたいに楽しんできました。。。

あっ！カミさんから見ればウチは子供が三人だった。。。

その二へ続く