traveling
木曜日と金曜日を休みにして四連休という日程。
どうしても木曜日と日曜日は移動日になってしまうので、実質釣りが出来るのは二日間。
行けるだけでも贅沢な事ではあるけれど、行ってみて思った事・・・・・それだけじゃ足りない。

今回の記事は長いし写真も多く載せています。
何回かに分けて記事にしようかとも思いましたが、実感が残っているうちに書き留めたいと思ったので。
それでもご覧になりたい方は続きをどうぞ。。。。。
旅らしい旅などした事のない自分が、北の大地に釣りするために向かうなんて想像もしていなかった。
けれど昨年の今頃、北海道からお出でいただいたヒデさんからの誘い(煽りとも言う)もあり
夢にも思わなかった旅が実現した。
きっと家族が許してくれたのも、昨年のヒデさんの釣行があったからだと思う。
まずは家族とヒデさんに心より感謝したい。
初日は夕方に千歳空港に到着。
朝一の便があればその日のうちに川で遊べるのかもしれないけれど
秋田からはどうしても午後到着便しかないのです。
仕事が終わってから迎えに来てくれるヒデさんを空港内でノンビリと過ごしながら待ちます。
今回の旅の荷物はリュックサックひとつ。
竿などは先にヒデさんのお宅に送らせていただきました。
おかげで身軽な旅。
一年ぶりの再会はなんとも言えない想いが込み上げます。
久しぶりの再会と、この旅の成功を祈りガッチリと握手。
この夜のうちに釣行一日目(旅の二日目)の目的地まで向かいます。
現地ではdomyさんと合流する事になっています。
それにしても広い。
夜の北の大地はよく見えませんが、真っ直ぐな道と移動距離がすごい。
北海道の人はいつもこんな移動をしているのか、と頭が下がる思いです。

一番心配していた天気は快晴という最高のプレゼント。
しかしこの週の道東方面はかなりの局地的な豪雨があったらしく
どこの川も増水&濁り。
川岸の土が剥き出しになった川ではカフェオレのような流れでした。
domyさんと合流し、ヒデさんとの漫才を見せていただきながら(笑)
濁りの少ない川へと向かいます。
太く重い流れに身を投じて、期待が高まる初日の釣りが始まりました。
小さな虹鱒が反応してくれます。
なんだかノンビリとした感じです。
それでも遡行するのは大変な流れ。
さすがにあまり活性が上がっている感じではないようです。
厳しい?っ!
ここではチビニジが釣れたのみ。
道の駅で恒例なソフトクリームをいただきました。

濃厚で実に美味い。忘れられない味。
ここでdomyさんとはお別れです。
楽しい旅をありがとうございました。
ヒデさんとのナイスコンビ笑わせていただきました。
この後はまた別の川へ向かい夕方まで粘ってみましたが
やはり増水と水温低下は悪条件らしく
ハッチもライズもないままに初日の釣りを終える事となりました。
夜にはツララさんと合流です。
随分と遅くなってからで申し訳なかったです。
ブログのとおりのとっても優しい方でした。

三人であれやこれやと語らいますが、ほぼ徹夜の移動をした私たちは睡魔に襲われて・・・
私が最初に爆睡しちゃったんですが。
車でおやすみだったツララさん曰く、テントの中の二人はものすごい雷だったそうです。。。
翌朝、ツララさんの「釣りいくぞぅ」の声に目を覚まし川へと向かいます。
前日ツララさんがいい思いをされた川です。
とにかく美しく広く雄大な流れ。これぞ北海道。
ここで人生初の雨鱒と出逢えました。
北の大地の天然100%の体はパワフルで美しくて。

アベレージサイズのようですが、その重量感は感動すら覚えます。
このときの為にヒデさんが創ってくれたネットに魂が入りました。
朝のうちはあったライズがなくなり反応も鈍くなったところで休憩タイム。
ツララさんが前日に行った蕎麦屋さんに行きます。
写真撮る前に食べちゃったんですけど、おばちゃんが作る手打ち蕎麦はとっても美味しかった。
蕎麦の味がしっかりと出ていて、もう一皿いけたと思う。

ツララさんがいれてくれたコーヒーは最高の味。
青空の下でいただいたあの味は一生忘れることはないでしょう。
この後は朝のような好反応はなくなりましたが小さな雨鱒やウグイまで(笑

決して満足いく釣果ではありませんでしたが、それは自分自身のせい。

ヒレがピンピンで太く厚い流れに磨かれた魚体はまるで宝石のよう。
グングンとした手応えもまた絶対に忘れることが出来ない思い出となりました。
この日の夕食はエゾカツカレー。

エゾシカの肉を使った料理だそうです。
全然癖もなくて美味しかった。
この旅もいつかは終わりを告げます。
道中出逢った野生動物の多かったこと。
さすがにヒグマには会いませんでしたが、エゾシカとキタキツネには普通に出逢うことが出来ました。
ヒデさんが「こんなにシカに会った事ないよ?」とおっしゃっていたので
私が好かれていたのかな?
釣れた魚の数よりも出逢ったシカの数の方が多かったですよ。

ヒデさんの車にて移動しておりましたので、私は助手席でまったりしていればよかったのですが
運転されたヒデさんはさぞお疲れになった事でしょう。
秋田からのお邪魔虫にお付き合いいただき本当にありがたかった。
最終日はヒデさんのお宅に泊めていただきました。
奥様、息子さんたちにも感謝します。
この旅を終えて思うことはたくさんあります。
うまくお伝え出来ないもどかしさもあります。
まずは自分自身の非力さ。
いつも小さな川で釣り上がってばかりとはいえ
粘りもなく集中力もなく
ヘロヘロなキャストでまったくどーしようもない。
6番ロッドを使った釣りは始めてでした。そんな事は言い訳にしかならない。
ぼけっっ?としてたらゴンゴンってきて
思わずロッドハンドでラインを握り締めたら3Xリーダーが切れました。
普段の渓流の釣りでリールファイトする事などない。それもまた言い訳にならない。
バックがとれない場所で遠くへ投げる技術、バックハンドでもしっかりと狙える技術、
どんなに釣れなくてもめげないメンタル、切れない集中力、
数え上げたらキリがない自分に足りないもの。
「行けば何とかなる」
では済まされないのです。
もしもこれから初めて北海道に行く方がいたら、
入念に事前情報を入手し、デカイ魚とのやり取りを想定し、移動距離や日程を考慮し、
そして釣りの最中に切らしてはいけない集中力を養う事をお勧めします。
やはり実質二日間という釣り時間は決して多くはない。
えらそうな事を言ってるかもしれませんが、同じ日本、同じ川、
という認識では図れないものが北の大地にはあると思います。
「この先しばらく道なりです」のナビの音声は耳から離れません。
全てにおいてスケールが違う。
整然と並ぶ白樺の木々、どこまでも続く牧草地、高い空に浮かぶ白い雲、惚れ惚れするような鱒・・・
全てが素晴らしい思い出となりました。
ヒデさん、ご家族の皆さん、domyさん、ツララさん、
本当に本当にありがとうございました。
へっぽこな私の為に貴重な時間を費やしていただきました。
感謝してもしきれないほどです。
またいつの日か、少しは成長した自分が北の大地へ行ける日がくるでしょうか。
きっと行きたい。
そう願わずにいられません。
この旅は今、一度終わりを告げますが、まだまだ先に続く旅の序章なのかもしれない。
いや、きっと旅は終わらないものなのだ。
| 09釣行記 | 22:49 | comments:30 | trackbacks:1 | TOP↑
太い流れも渓流と一緒ですよ。
圧倒されてしまうと冷静に見られなくなりますけど、よ~く落ち着いて見れば魚が付きそうなポイントが見えてきます。
修行しに来ますか~(煽)
| HIDE | 2009/06/29 23:40 | URL |